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【2022/11/11時点】FTX騒動まとめ

現在の状況は非常に不安定であり、読者の皆様におかれましては随時一次ソースの確認をお願い致します。

執筆時点(11月10日21時)でのまとめ
  1. 海外大手仮想通貨取引所FTXの日本版FTX.JPが金融庁より業務停止命令を受ける。
  2. FTXの入出金は制限されており、凡そ1兆円弱の顧客資産が返金出来ないリスクに晒されている。
  3. 発端はFTXの財務状態に対する疑惑。自社トークンが資産の大部分になっており返済能力が疑問視された事。結果、大手仮想通貨取引所Binanceが保有するFTTトークンの売却を宣言し、FTTトークンは大暴落し市場全体も引きずられるように大幅に下落。
  4. FTXとAlameda Researchは仮想通貨市場の非常に多くのPJに投資などで関連しており、換金売り等の広範な影響が懸念される。
  5. FTX利用者の資産が出金出来るかも不透明、現在は停止されている。
  6. 日本版は日本の規制により分別管理をされているはずなものの、実態は不明。顧客資産の流用の疑惑も。

仮想通貨取引所FTX.JPが金融庁から業務停止命令を受けました。

引用元: https://lfb.mof.go.jp/kantou/kinyuu/pagekthp0270000011.html

ここ数日、仮想通貨市場は大きく暴落しています。これらの発端になったと考えられるのは同じく仮想通貨取引所でありFTXの競合であるBinanceとのやり取りです。

CZのFTT清算決定tweet

https://twitter.com/cz_binance/status/1589283421704290306?s=20&t=ppc-QgY2-kxDlRW8WeYEGQ

CZのFTT移動tweet

https://twitter.com/cz_binance/status/1589329217874931712?s=20&t=kxpwSAZcWfsEx0pvlg2RhA

$FTTとは?
  • 仮想通貨取引所FTXの取引所トークン
  • 保有することで取引所で様々な特典があった
  • 11/8の時点では時価総額4000億円程
  • 現在は500億円ほどで1/8程度に暴落
  • 画像引用元:CMC

FTXとBinanceは共にこれまでは大手海外仮想通貨取引所で世界的に信頼できるとの評判がありました。それぞれの代表はFTXではSBF/アフロ/サム、BinanceではCZという愛称で親しまれています。

また、FTXは子会社としてAlameda Researchを保有。この会社は非常に多くのチェーンやDeFiやGameFi、NFT等のPJに出資しています。代表的なものはSolana、STEPN等。

今回問題となったのはFTXとAlameda Researchの財務状況でした。

ここに懸念があるという噂が広まり、FTXのサムは否定しましたがBinanceのCZはFTTトークンの清算を決定したのです。

疑念は保有資産の大部分が自社トークンのFTTの時価で出来ており、実際に払い戻す能力が足りないのではないか?また、顧客資金を流用していないか?といった内容でした。

参考:
https://www.coindeskjapan.com/164864/?utm_source=twitter&utm_medium=ifttt
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-10/RL521SDWX2PT01

CZのFTTトークン清算発言を受けてAlameda ResearchのCEOキャロライン氏は貴方が売るならば22$で買う準備があるとの反撃を行いましたが実際は殆ど機能せず。

しかも、その後たったの1日でFTXのサムはBinanceからの戦略的提携…実際は買収提案を受け入れるとの発表を行います。

これを受けてFTTトークンは一瞬跳ね上がるも、以降凄まじい速度で暴落していきました、仮想通貨市場全てを巻き込んで。

引用元:trading view FTT/USDT 日足

更にこの買収提案はあくまでBinance側はキャンセルが可能な話だったので実際には成立しないのではないか?という推測もありました。

もしFTXに実際に十分な資金が存在して居ない場合、ユーザーはお金を引き出すことが出来なくなります。BinanceがFTXを買収する場合はこの問題は回避されるはずでした。

残念ながら、翌日Binanceは買収を断念する事を発表します。

FTX買収の断念tweet

こうしてFTXの実質的な破綻がほぼ認識されてしまいました。

FTX-Samの謝罪tweet

これからどうなるのか?

情報が錯綜しており、状況も不透明な為にどうなるかは未だ分かりません。

SECのような米国の当局も調査に動き始めました。

参考:
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-10/RL4NXEDWX2R801?srnd=cojp-v2

いずれにしても、仮に1兆円もの顧客資産が返金出来ないと言った状況が起これば市場への影響は甚大です。大手取引所であっても安心できないという心理も呼び込んで仮想通貨市場はさらなる下落を招くリスクが否定できません。

FTXのサムは現在支援者を探しているとのことですが、見つかるかどうかは不透明です。

参考:サムバンクマンフリードは、FTXを救うために最大94億ドルを求めている、とロイターは報告しています。

Solana等のFTXが強く関連するプロジェクトは換金売りを受ける可能性があるとの懸念で特に大きく下落しています。

引用元:trading view SOL/USDT 日足

これからの仮想通貨市場はしばらくこの話で大きく荒れるでしょう。