参照記事:https://medium.com/heroes-of-mavia/the-mass-ownership-ruby-model-60302e156784
Maviaは持続可能で楽しいゲーム体験を提供するために、「マスオーナーシップ」モデルを発表しました。この新しいモデルは暗号資産ベースではなく、「ルビー(Ruby)」と「レジェンドNFT」がメインとなります。
ルビーはゲームの実績に応じて報酬として付与されるもので、トークンのように売買できません。その代わりにゲーム内でアイテムの作成や取引にのみ使用できます。
この記事では
- 従来のP2Eモデルの課題
- マスオーナーシップモデルの概要
- どのようなメリットがあるのか
について見ていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
従来のP2Eモデルの課題
Maviaは従来のP2Eモデルの問題点を解決するために、新たな仕組みを発表しました。
これまでのP2Eは経済的な持続性がなく、またアプリストアの規制を守っていない、ブロックチェーン初心者にハードルが高いなどいくつかの問題点がありました。具体的に見ていきましょう。
経済的持続可能性の欠如
従来のP2Eは経済的に持続可能であるとは言い切れません。多くのWeb3ゲームがローンチして、トークンの価格が落ち、ユーザーが離れていくという結末になりました。
プレイヤーがゲーム外でトークンを売買できるため、ゲーム内経済が不安定になることも。
アプリストアのポリシー違反
現行のP2Eモデルは、アプリストアのポリシーに違反する可能性があります。例えばNFTを持っていることでアプリ内の機能がアンロックされる機能も禁止されています。
しかし、現状では多くのユーザーがモバイルゲームをダウンロードするときにApple App StoreやGoogle Playを使用します。
私もiPhoneを使っていますが、Apple Store以外からダウンロードすることはありません。なのでアプリストアの規制に準拠しゲームが掲載されることは、ゲームの普及にとって重要なことです。
ブロックチェーンがそもそも難しい
Web2ゲームと違い、ブロックチェーンや暗号資産、NFTなどは初心者には難しいです。特にNFTの購入が必須な場合は、そもそもトークンを用意し、購入すると言う複雑な手順が必要です。
チェーンを間違えてGOXなんて話も、日常茶飯事です。新しいプレイヤーにとって非常に難しく、参入障壁を高くなっています。
他にもP2Eモデルは詐欺のイメージが強い、ゲームが楽しくないなど、いくつかの問題が挙げられています。これらの課題を解決するために、Maviaは「マスオーナーシップモデル」を発表しました。
まずマスオーナーシップモデルの概要を見ていきましょう。
マスオーナーシップモデルの概要
最も重要なのはこれまでのP2Eモデルと違い、暗号資産ではない以下の3種類がメインとなります。
- ルビー(Ruby)
- レジェンドアイテム(NFT)
- サファイア
ルビー(Ruby)
プレイヤーに報酬としてあたえられる通貨です。暗号資産ではないため、直接売買できません。そのため、価格が大きく変動することもありません。
またNFTを保有しなくても、誰でもゲームプレイを通して獲得できます。ユースケースはスキン、彫像などのレジェンドアイテムの作成です。
レジェンドアイテム(NFT)
レジェンドアイテムはすべてNFTであり、総供給量が決まっています。ルビーを使用することで作成、取引が可能です。今回、Maviaはデュアルマーケットプレイスというシステムを構築しました。
まずアプリストアのガイドラインに従って、Maviaのアプリ内ではルビーとレジェンドアイテムを交換できます。
レジェンドアイテムはNFTですが、ガス代はMaviaが負担するとのことです。つまりユーザーは手数料ゼロになります。
そしてアプリ外のMavia Web NFT マーケットプレイス、もしくは他のNFTマーケットプレイスでレジェンドアイテムNFTを暗号資産と交換できるのです。
サファイア
サファイアはアプリ内で購入できる通貨で、ゲームにおける舞台の訓練時間を短縮したり、ゲームを進めるのに必要なリソースを獲得したりすることができます。
また上記のルビーマーケットプレイスでの手数料としても使用されます。
ユーザーはゲームをプレイすることで「ルビー」を獲得し、この「ルビー」を使用して、「レジェンドアイテム(NFT)」を作成します。
つまりMaviaは完全にMaviaのユーザーによって保有されている状態になります。
どのようなメリットがあるのか
このMaviaの新たなモデルでどのようなメリットがあるのか、それぞれ見ていきましょう。
持続可能な経済モデル
ルビーはゲーム内の通貨とアセットを分離し、ゲーム内経済の安定化を図ります。ルビーはゲーム内でしか取引できないため、市場の安定性が保たれます。
アプリストアの遵守
この新しいモデルは、ゲーム内の取引と暗号通貨取引を分離することで、アプリストアのルールを守ることができます。
Mavia のモバイルアプリケーション内でのアイテム取引はルビーのみで行われ、アプリ内での直接的な暗号通貨取引はありません。これによりApple のポリシーに準拠しています。
ただしルビー マーケットプレイスでのアプリ内取引ごとに、アプリ内購入通貨であるサファイアで少額の手数料が課されます。
このメカニズムは、Apple と Google に収益源を提供するだけでなく、Apple のガイドラインで定められた NFT 取引のアプリ内購入要件も満たします。
無料でアクセス可能
Maviaは無料プレイモデルを採用しました。アプリストアからダウンロードして暗号資産の知識がなくても誰でも楽しめるようになります。
Mavia マスオーナーシップ まとめ
今回Maviaが発表したこのオーナーシップモデルは、以下のような特徴を持っています。
- 暗号資産ベースではなく、ルビーとレジェンドNFTを主軸とする。
- ルビーはゲーム内の報酬であり売買不可、主にレジェンドアイテム製作や取引に利用。
- レジェンドアイテムはアプリ外のマケプレで暗号資産と交換可能。
このモデルにより、従来のP2Eの課題を解決し、持続的かつ多くのユーザーが気楽に楽しめる環境を作ることを目的としています。
新しいモデルがどのような将来をもたらすのか期待されますね。