要約：第9回仮想通貨週刊ラジオ

GuildQBは毎週水曜日に「仮想通貨週刊ラジオ」として、前週のトレンドや今後盛り上がりそうなプロジェクトについてPodcastやSpotifyなどで配信しています。

先週の仮想通貨市場の動向

• 全体的な価格変動
  • 大きく下落した後に反発し、再び下落する“ジェットコースター相場”となった。
  • ビットコインやイーサリアムでも激しい上げ下げが見られ、トレードが難しい局面だった。
• 主な要因
  • 米国株などのリスク資産の下落に連動して、仮想通貨市場も下がった可能性。
  • その後の反発で一部銘柄は買いチャンスとなったが、短期的には不安定との見方も。

Appleストアから海外取引所アプリが削除

• 削除されたアプリ
  • Bybit、MEXC、LBank、Bitget、ビットポイントなど。
  • 日本のApple Store限定でダウンロードが不可に。
• 影響と懸念点
  • 新規ユーザーがアプリをダウンロードしづらくなるため、海外取引所の利用ハードルが上昇。
  • 既存ユーザーもアップデートができず、将来的な規制リスクに備える必要がある。
• 代替策
  • アンドロイド端末やブラウザ版の利用はまだ可能。
  • 規制が強化される可能性を踏まえ、資産の保管方法（DEXの活用など）を再検討したほうが良い。

規制強化と資産保管のリスク

• 預金封鎖リスクへの言及
  • 「いきなり日本からのアクセスをブロックされる可能性もゼロではないのでは？」という懸念。
  • 2027年までに国税庁が海外取引所データを取得するといった報道もあり、注意が必要。
• DEXへの移行
  • 今後は分散型取引所（DEX）の利用や自分自身のウォレットで資産を管理する動きが増える可能性。
  • ただし、ガス代やブリッジなどの技術的ハードルは存在する。

メルカリNFTとリアルワールドアセット（RWA）

• メルカリが目指す方向性
  • 「リアルワールドアセット」のトークン化・NFT化への取り組みを進めている。
  • 特に日本国内で流通するトレーディングカードの売買を例に、NFTを活用して取引の安全性や利便性を高める方針。
• 具体的な取り組み例
  • メルカリがカードを預かり、真贋や所有権を確認したうえでNFT化し、売買時のトラブル防止につなげる。
  • キャンセルや偽物の出品など、物理商品取引ならではのリスクを大幅に軽減できる可能性がある。

AI関連銘柄・DeFiプラットフォームの話題

• AI銘柄全体の現状
  • 2022年末から2023年初頭にかけて盛り上がったAIトークンは、現在全体的に下落傾向。
  • 一時的な加熱相場から落ち着き、多くの銘柄が半値ほどまで下がったケースも。
• 今後の注目ポイント
  • 個別のAI銘柄よりも、AIを活用したDeFiプラットフォーム・分析ツールなどの“基盤”に注目する動き。
  • 例として挙がったプロジェクト
    • Sonic（ファントムチェーン上）
    • 0G Labs
    • Cookie
    • Sharpe AI
  • それぞれ「自動取引」「分析」「流動性供給」などにAIを活かす仕組みを模索中。

注目プロジェクト一覧

• Venice（VVV）
  • AIやバーチャル関連銘柄ホルダー向けにエアドロップを行っていたプロジェクト。
• LAND（ランド）
  • メタバースやデジタルランド関連のプロジェクト。
• Parsel（パーセル）
  • 不動産などのリアルワールドアセットを扱うデックス。トークン化された土地の売買などを視野に入れている。
• Peanuts（ピーナッツ） / Trump（トランプ）
  • 主にミームコイン的な立ち位置で、盛り上がりが一時的に話題となった銘柄。

その他の話題

• Polkadot系・パラチェーンオークションのその後
  • 一時期注目を集めたが、長期的には価格が伸びず、多くのプロジェクトが苦戦している。
  • アスターやアカラなど、ベストスケジュールの放出が進むにつれてトークン価格が下落するケースが目立つ。
• SolanaやBNBチェーンなどの“チェーン分断”問題
  • チェーンごとのブリッジや手数料などが面倒なこともあり、どのチェーンが次の主流になるか見極めが難しい。

今後の展望・まとめ

• 短期的な相場の見通し
  • ビットコインが強さを維持している一方、アルトコインやAI銘柄は不安定。
  • 取引手数料やチェーン上の流動性を考慮して投資先を選ぶ必要がある。
• 規制・アプリ削除の流れへの備え
  • 今後さらに規制が強化される可能性を見据えて、海外取引所アプリに依存しない“DEXや自前ウォレット”での管理が重要。
  • 日本の取引所もサービス改善が求められるが、現状は海外利用が多い傾向にある。
• リアルワールドアセット（RWA）の潜在性
  • トレーディングカードや不動産など、NFT化で取引の信頼性向上が期待される領域。
  • ただし、仮想通貨特有の“新しさ”や“爆発的な盛り上がり”とは少し異なる流れになる可能性が高い。

まとめ

今回のラジオでは、

• “大きな価格変動と下落からの反発”といった相場動向
• “Apple Storeでの海外取引所アプリ削除”をはじめとする規制リスク
• “DEXやリアルワールドアセットのNFT化”など、今後の方向性
• “AI銘柄”の現状と今後の可能性

といった幅広いテーマが議論されました。

特に規制強化の流れやAI×DeFiの最新動向、メルカリNFTなどのリアルワールドアセットの活用事例は、今後も要注目ポイントです。国内外の規制やテクノロジー動向をウォッチしながら、分散型取引所の使い方や自分で資産管理を行うスキルを身につけることがますます重要になるでしょう。