先日フィリピンで開催されたMMG Axie Master’s Leagueで日本人4名のチームが見事に優勝!海外開催のeスポーツ大会で日本人が優勝し、賞金70,000ドルを勝ち取るという快挙を達成しました。
ScholarsLabは今回大会でまさに白熱したプレイを見せたYUUさん、de-hiさん、minoさんにインタビューを実施!
第2弾は「どんな相手が来ても対応できるチーム」を考案して、チームの勝利に貢献したde-hiさんにお話を伺いました。
- Axie Infinity Pro player from Japan🇯🇵
- MMG Axie Masters League Manila #1🏆
- Axie Con Barcelona Origins #9🏆
- Origins Season 1 #9🏆
- V2 season19 #4 / season20 #13🏆
- Loot squad show down #3🏆
- belong to METAT8/PUZZLE
- Twitter:@bet_on_de_hi
- YouTube
優勝コメント!優勝がコミュニティを盛り上げるきっかけになったら嬉しい
優勝おめでとうございます!大会優勝コメントをいただけますか?
実は世界一になった実感がなくてですね、TwitterとかTwitchなどのSNSで反響をもらって、徐々に実感しています。
今回の大会では世界のトッププレイヤーが対面で集まって対戦しました。どういう性格なのかとか、知った上でプレイするのは普段と違う雰囲気があり、すごく熱狂できた大会でした。
日本のコミュニティを僕も盛り上げたい気持ちがあるので、この優勝は今後の活動の追い風になると思います。コミュニテイを盛り上げるきっかけになるという意味で、今回優勝できたのは非常に嬉しいです。
大会前の準備について:相手を研究してどの組み合わせでも勝てるチームを
大会に向けてどのような準備をされてきたのでしょうか?
僕は途中から選手として参加したので、最初はサポートの形で参加していました。サポートとして予選からの試合を研究。相手の構築や、強みをみて、相手をメタれるようなチームを自分の経験からアドバイスをしていました。
決勝に向かうにつれて、敵のチームの構築力も高くなっていきます。いわゆるAOE(全体攻撃)のチームや、ビーストアクアのチームが増えていきました。その中で、最終的には何が一番勝てる可能性が高いか考えると、「どのチームにも対応できる」構築をする必要がありました。
今まで経験から構築のキーになるAxieがいるので、それを組み込めたのがよかったですね。
ボディでも技でも:どんな相手が来ても戦えるチーム設計
具体的にどのようなチーム構成だったのか教えていただけますか?
前提として決勝戦ではエピックのルーンとチャームが使えるんです。僕はこれまでエピックのルーンやチャームを長く触っていたので、得意な構成でした。
これまで使い慣れていたAOEはダメージ効率がいい代わりに、全体に攻撃するので単体の火力が不足しがちになります。相手が耐久チームの場合に相手が残り1体になると、こちらの火力が出せなくなるからです。
ただAOEチームでも耐久チームに勝てるような仕組みがあり、前衛のビースト、イノセントランブ、ロビンの入ったビーストを使っていました。
あとはコンフィデントという口のパーツも大切です。相手が耐久チームだと状態異常、デバフがかかって、攻撃が遅くなってしまうようなデバフがあるんです。
それを解除しながらしっかり戦える、耐久に強いトライフェザーとかグラマーズファンとか、自分はピンサーとかブリードのデバフを入れて耐久を戦える構成にしていました。
このようにどんな相手が来ても対応できる構築になっているんです。
こんなにいろいろなことを考えてプレイされてたのですね…!
他にも例を挙げると、V2の時にアクアはレプタイルやプラントに相性的に弱い。でもアクアにビーストとかバグのパーツを積んで、レプタイルやプラントに相性では負けるけど、技では有利になります。
ビーストとかメカで、相性差で有利なのにはボディで戦える。技でもボディでも戦えるようにして、幅広く対応できるチームを作っていました。
このように、これまでの経験を活かして、どんな相手がきても戦える個体を使うことがオリジンでも肝になっています。今大会では全体的な勝率を底上げする、いいバランスのチームが組めたかなと思います。
大会編:有利な相手チームと2回当たれたのが大きかった
スペインの大会も経て、フィリピンの大会に出場されたわけですが、雰囲気の違いなどありましたか?
AXIECONの雰囲気は一般のお客さんも応援できる環境が整っていました。雰囲気としてはライブ感があったと思います。
フィリピンはほとんどチームメイトのみんなや関係者しかいませんでした。
後からフィリピン大会の配信を見て気づいたんですけど、ライトの動きや編集技術も高くて、撮影も本格的でしたので、どっちの大会も楽しかったです。
最も印象に残っているゲームとその感想を教えてください。
僕は2回連続でやったMEATVALUE戦です。あの試合が自分の中で印象的で、自分はAOEチーム、相手が耐久チームで当たりました。実はこっちとしては当たりたかった相手だったんです。
最初に当たった時に「来たな!」と思いました。ただ、相手に悟られたらまずいと思って「まだ笑うな」という感じでやってました笑。
決勝戦でもう一回同じチームを出してくれたので、もし少しでも「狙っていたチームきた、よっしゃー!」という態度をとっていたら、決勝で対策してきた可能性があります。
もちろんゲームで戦うけれど、ゲーム外で相手に悟られないで、余裕のある態度をしない。そのような形で総合的に戦えました。
ゲーム外でも勝率を1%でも上げるところにこだわれたのが良かったなと思います。
1度破れるも、3連勝で追い上げ見事優勝!
最初に惜しくも負けてしまいましたが、その後ストレートで3連勝!そのまま優勝するというシンデレラストーリーを繰り広げました。
僕はシンデレラストーリーみたいで絵に描いたような勝ち方ができましたけど、全てが必要な勝ちで、負けだったと思っています。
最初に3:0で負けたことも必要な工程で、この試合があったからこそ、相手には「METAT8は大丈夫なんじゃないか」っていう油断があったはずです。
また先攻後攻は各チームの代表を決めてリアルのジャンケンで決めるんですが、ここぞという時にYUUちゃんがじゃんけんに勝って、流れがつき始めている感覚がありました。
たかがじゃんけんかもしれませんが、先攻後攻を選べる方が有利だし、当たる順番も相性がいい組み合わせになっていたんです。
なので全部必要な負けであったし、必要な順番だったと思います。
大会を終えて:チームのファンという要素がAxieでも大事になってくる
Axieのeスポーツ化への展望をお聞かせください。
Axieはプレイヤーの意見を汲み取って、より良くしていくアップデートを繰り返しているので、強い信頼を置いています。さらに面白くなるゲームだと思うので、今後が楽しみです。
またチーム戦はファン要素を高める重要な要素だと思うんです。もちろん個人プレイヤーのファンの方もいらっしゃいますが、チーム全体を応援する方もいます。METAT8が好きな人もいると思うし、うちのチームの誰かが好きという人もいたりして。
今回の大会はMETAT8とPUZZLEのコラボで出場しました。PUZZLEはまだまだ日本のコミュニティなので認知度が低いですけど、今回のチーム戦で認知度は上がったと思います。優勝したことで、いろんなプラスの連鎖ができている。
あとはみんな楽しんでいれば自然と大きくなると思っています。「自分も大会でたい」とか「コミュニティを盛り上げたい」人も出てくるでしょうし、ゲームだけじゃなくて、NFTアーティストの方も出てくると思います。いろんな意味でAxieには期待していますし、今後も楽しみです。
今後はAxie含めて、Eスポーツ自体は広がっていくと思いますか?
僕の世代はまだ「ゲームしないで勉強しなさい」という人が多いと思うんです。でも今の子どもはスマホが当たり前で、スマホがあるならゲームも当たり前になっています。
みんながスマホを持っている時代に、ゲームの成長スピードを止められないと思うんです。今後もゲームは身近になっていて、当たり前のようにスマホでゲームするので、ゲーム業界は伸びていくでしょう。Axieに限らずeスポーツのレベルは上がっていくと思います。
これから始める人にコメントをいただけますか?
Axieは面白いけれど、最初の敷居は高いかなと思います。わからないことがあれば、コミュニティの人に聞いて欲しいです。
ただしTwitterとかYouTubeから自分で情報取集することは重要になります。
なので両軸で情報を追いながらコミュニティのみんなと関わって、コミュニケーションをとっていきたいと思っています。
ただ、これから始めるときには、コミュニティやSNSでしっかり積極的に連絡してもらえると嬉しいです!もう、いくらでもサポートするので!
僕はAxieで人生が変わった、そういう人が他にも増えてほしい
これからの活動について教えてください!