7月20日にNFT Gamer Japanさん主催で、『S嶋さんに聞く!!! BCG について!!!』がTwitter スペース上で開催されました。
スピーカーは前回のニノクロトークと同じメンバーに加えて、モンストやウマ娘のゲーム実況者として有名なS嶋さんがゲストとして参加!
ブロックチェーンゲームとニノクロについて語り合いました。
トークが非常に盛り上がりを見せたため、前編・後編にわかれています。
ぜひ最後までご覧ください!
スピーカー
所属:FGG(@ForNGamingGuild)
Twitter:ふぉと@FGG
所属:NGJ(@NFTGamerJP)
Twitter:@luin_aozora
所属:GuildQB(@GuildQB)
Twitter:@zinzin0010
ゲーマーからみるブロックチェーンゲーム
今日のテーマは「ゲーマーからみるブロックチェーンゲーム」です。
僕やzinzinさんはずっとブロックチェーンゲームやってきています。
そうではなくて比較的最近ブロックチェーンゲームに興味をもたれた方のお話も聞いてみたいと考え、今回の開催に至りました。
それが僕というわけですね。
多分リスナーさんの中にブロックチェーンゲームから分からないっていう人も一定いるのかなと思います。
Luinさんにブロックチェーンゲームとは何なのかを簡潔に説明いただけますか?
なかなか哲学的なところですね笑
ブロックチェーンゲームは基本的にはNFT、仮想通貨などのコンテンツがゲームに付随しているものです。
ゲームをプレイしたら仮想通貨や、NFTがもらえるます。それを売買することで、実際のお金に換金可能です。
ゲームで稼げるところが注目されています。
実は私はブロックチェーンゲームが何なのか、NFTとはということは重要ではないと考えています。
大事なのはブロックチェーンゲームが今のゲームより楽しいのかどうかです。
ずっとブロックチェーンゲームをやってるユーザーは稼げるか、ポンジか、チャートはどうかに興味があると思います。
でもブロックチェーンゲームやってない人はそこに興味がありません。
どちらかといえばVRが出てきた時の感覚で「興味がちょっとある」くらいの時期だと認識しています。
結論:ブロックチェーンゲームの未来は明るい
そして今の時点で私の結論言うと、私はブロックチェーンゲームの未来はものすごく明るいなとまず思ってます。
まずブロックチェーンゲームには2つの要素があります。
- Play-to-Earnができる
- アイテムの個数を制限し、かつその所有権が運営ではなくユーザーにあり、取引できる
まずは前者がなんで面白いのかという話だけ先に結論を出しておくと、競馬が一番わかりやすいですね。
要はお金がかかっていると人が真剣になるし、熱中するし、もっと深く攻略したいと思うので、Play-to-Earnとゲームの相性が良いっていうのはもう間違いありません。
法律や税制の問題を傍に置いておきますが、現状のブロックチェーンゲームが人気なのはここに理由があると思います。
そして②のNFTはさらにゲームと相性がいいと思ってます。
例えば、ソシャゲはゲームクローズしたらもう使えなくなっちゃうし、運営のデータです。
でもNFTは自分のものじゃないですか。それはゲームの未来にとって大事なポイントだと思ってます。
またアイテムを制限し、かつ取引ができるのは本当に面白いと思っています。
たくさん話しているけど大丈夫かな?笑
はい、大丈夫ですよ笑
最近のトレンドで言うと、モンスターハンターの最新作。
モンハンをプレイしてると分かるんですけど、火力特化の装備を作って、ひたすら周回をすることになります。
最初はメッチャ楽しいですが、周回になった途端にもうつまらなくなるんですよ。
作業ゲーになりますね。
作業ゲーになりますし、答えがほぼ決まってるんですよ。
Youtuberの人は自分がやるよりも圧倒的に早く攻略情報を出してます。どの装備でどのキャラで戦えば勝てるかわかってしまうんです。
答え知ってる状態で最初から作業に入って行くみたいなゲームになっています。
でも例えば回復薬がNFTで限定10万個しかないとなると、全く別のゲームになります。
回復薬を1個も使わずにボスと戦うことはできませんから、緊張感が出ます。
また回復薬を買い占める人が現れるかもしれないし、あまり被弾しないランスが最高の評価になるかもしれない。
回復薬をNFTにするだけで全くゲームとして質が変わるし、攻略情報・攻略メディアにも需要が出ると思うんです。
まとめると、Play-to-Earnとゲームとの相性は最高だし、NFTをゲームのシステムに組み込んだ状態のゲームが出てきたら今のゲームを超えると思ってます。
これがゲーマーからみるブロックチェーンゲームの今と未来についての回答です。
ありがとうございます。もう結論が出てしまいましたね笑
後者の方は今聞いていてすごい「そうだなあ」と思いました。
例えばAxie Infinityでは、安いAxieだけでどれだけ上のランキングいけるかみたいなYoutuberが人気だったりします。
それは今までのゲームには絶対にない楽しさだと思います。
今はまだゲーム会社の開発、企画も全然追いついてなくて、だからこれからどんどん楽しくなっていくと思うんです。
やはりWEB2.0の企業がまだまだ追いつけていない。
動いてはいると思うんですけど、NFTやトークンを上手く使ってるところがまだありません。
そこが出てくると面白くなると思います。
なぜPlay to Earnのゲームをするのか?
僕が最近よく言われるのは「原資回収できるの?」ということです。
他のゲームでは1日数万円など稼げるものがありますよね。ニノクロはそこまで稼げるゲームではありません。
やる意味あるか論についてですよね。それはもう業界を否定してると思っています。
BCGはプレイしないでトークン握ってるのが一番強いよねっていう議論とほぼ同じだと思ってるんですね。
その話はそもそもゲームをやる意味なんだと同じような意味で、BCGに限らず、エンタメ性を否定するような発言にもなっちゃうかなと思います。
ゲームやっちゃうんだよね結局、ゲーム好きな人は。
「他にもっと稼げるゲームがあるのに、あえてニノクロをやる理由はなんなの?」という質問だとしたら、MMOが好きだからと答えます。
仲間とみんなでやるコンテンツは何回やっても面白い。日本版の二ノ国もめちゃめちゃ楽しかったんですよ。1000万以上課金してますから笑
ただしニノクロは元々あったMMOに無理やりトークン突っ込んだだけなので、ちょっと設計がいびつです。
これがもしトークンありきNFTありきでネトマが本気で作ったMMOが出てくるとしたら、それはめちゃめちゃ面白いと思うんですね。
最近で言うとBigTimeなど「やっぱあんまり稼げないよね、でも面白いよね」というゲームが出てきてます。
まあ言ってしまえば、プレイヤーの好みなんで。やりたくなければやらなければいいし。
ね。STEPNの方が好きな人も絶対いるし。ニノクロの方が好きな人も絶対いる。
一応ちょっと踏み込んだ話をしておくと、ニノクロは安全で稼げる方だと思いますよ。しかも無課金でも月に1万〜3万ぐらいは稼げます。
あとニノクロは1年ぐらい日本で人気を保っているので、リスクが少ないと感じます。
新しいBCGで1年持つかどうか確信を持てなくて、1ヶ月でも怪しいのにという状態なので。
ニノクロに見たプレイヤーの熱気とクオリティ
というところで、いつの間にか話題がニノクロになっていますね。今回のトークの2つ目のテーマはニノクロです。
僕はニノクロをやった時に、一戦一戦の白熱具合に驚きました。
Play-to-Earnだからやるっていうよりは、Play-to-Earnが本当にゲームに溶け込んでいって、戦いを白熱させるための起爆剤となるということを、ニノクロで感じましたね。
みなさんはニノクログローバル版やってみて、何か発見がありましたか?
僕は今までスマホでゲームやるのが負担で避けていました。
スマホでできるやつであればPCでMMOやってた方がいいと思うんです。
キーボードマウス操作にも慣れてるし、ちゃんと座れるし、首も痛くなんないし、全然そっちの方が楽だなという。
ニノクロは最初は操作方法とかにもおぼついてたんですけど、しっかりパソコンに最適化されている。
また久しぶりにMMOをやってて、コンテンツ量の豊富さにやっぱり、目を剥きましたね。
ブロックチェーンゲームをたくさんプレイされてきたと思うんですけど、そこと比べてコメントはありますか?
圧倒的にクオリティが違うよね。
元々スマホゲームだったりとか普通のゲームを元にして作っているだけあって、やっぱり開発期間・リソースも全然違います。
今までのブロックチェーンゲームってあんまりクオリティが高くないゲームが多かったと思いますが、クオリティーが高くなっていくと今後どうなりそうでしょうか?
ユーザーがゲームの質を求め始めます。
クオリティが上がっていくとゲームの質が重要視されるようになって、メインプレイヤーが投資家層からゲームプレイヤーに移っていきそうですね。
これからのMMOのスタンダードは「グローバル」かつ「P2E」になる
S嶋さんはいかがですか?
私、結構ね、MMOには精通している方でして。
まあ、それは。
そうですね。
はい、それはもう。
MMOが面白いMMOになれるかどうかで一番大事なポイントはコンテンツやかクオリティではなく、アクティブユーザー数です。
現状二ノ国グローバル版の方が対象国が広いので、ユーザー数が圧倒的に多くなっています。
今のみんなの熱量とかを見てる限り月に2、3万円の稼ぎが月収だと感じる国のユーザーは真剣にゲームをプレイしています。
真剣にゲームをプレイして情報を求めだすと、YouTubeの解説動画などの需要が増えます。そうするとYoutubeを見て、入ってくる新しいユーザーも出てきます。
このように盛り上がってユーザー数が増えれば、MMOも面白くなる。そう考えると、これからのMMOのスタンダードは「グローバル」かつ「P2E」になるかなと思います。
そのテストがニノクロだと考えています。
確かにそうですね。
ゲーム業界の今後:ソシャゲとブロックチェーンゲーム
しかしゲーム会社側に立ってみると、ゲーム会社はBCGをやりたくないと思います。
なぜなら運営は今まで全ての収益をもらっていましたが、BCGでは自分たちがもらっていた収益を分配するという話なので。
やりたくないんですけど、BCGが主流になるとネットマーブルは見てるんですよね。
なるほど。
今後一番きついのはソシャゲです。
我々がBCGに投資して、めちゃめちゃ損したとします。それでもアセットやトークンの利益が出ているかもしれない。
一方でソシャゲは最初から0:100だと確定しているんです。投資したお金は返ってこない。
ソシャゲとBCGを両方選択肢として持っている人にとって、今後はソシャゲをプレイするメリットが減っていくと思うんです。
なぜならソシャゲは「1円も返さないけどうちのゲーム面白いからうちのゲームに課金してね」という勝負をしなくてはいけないからです。
先ほどおっしゃったようにブロックチェーンゲームしても面白くなっていて、どんどん今のゲームにクオリティが追いつくと思います。その時は本当にソシャゲはきついですよね。
あまり現実的な例ではありませんが、スクエニがFFの次回作はNFTゲームで作りますって言ったら、流れは完全に変わります。
そもそもゲーム業界の開発者、リソースは常に不足しています。その中で企業もユーザーもソシャゲを続けるのか、BCGに取り組むのか選択していかなくてはいけなくなるでしょう。
ただし法律の壁や税制の壁があると思うので、どのように変化するかは分かりませんが。
あれ、今はゲーム業界の今後の話でしたっけ?笑
壮大なテーマになってますね笑
ただブロックチェーンゲームはゲーム業界全体に関わってくる革新だよね、ということは分かります。
ーーー後編へ続くーーー
超有名ゲーム実況者(Youtube登録者数7.88万人)
Twitter:@s_shimakun